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2012年11月

J子の思い出

明日は新月ですね。

新月・満月はいろんなことを感じ取るバロメーターにしているので、暦はそれらを中心に日々チェックしているのですが、カレンダーを見ながら

「明日は彼女の誕生日だなぁ」と 今年もふと思い出しました。

彼女は J子としておきます。

J子と会えなくなってもう随分と年月が経ちました。

学生時代の友人で、社会人になってからも交流は続き、どんないきさつかは忘れてしまいましたが、J子の誕生日に彼女の部屋でなぜか彼女の手料理のカレーを二人で食べ、そのあと水道管ゲームで盛り上がったのを覚えています。

それがJ子にとって地上で過ごす最後の誕生日となりました。

その数か月後、交通事故で帰らぬ人となったからです。

J子の誕生日は自分の手帳にメモしているわけでも、意識して覚えているわけでもないのですが、不思議と毎年その日が近づくと自然と思い出すのです。

「ふーん。そうなんだ」 「私はどっちでもいい」 「なんでもいいよ~」

そんな口癖のある子でした。

自分の意見ばかり主張して、個を強めることに意識が向きがちな今の時代には、ある意味清涼剤のような存在でした。普段はとりわけ目立たなくとも、気づけば誰からも、そして誰よりも愛すべき存在になっていたJ子。もう二度と日常では会えなくとも私にはとても大切な存在なのでしょう。だから毎年思い出すのだと思います。

何かを強く働きかけようとすることより、空気のようにたたずみすべてをただそのまま包み込むような存在の中にこそ、きらめく光とその有難さを感じます。

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